韓国のIT関係の近況

平成12年6月

CICCシンガポール

 平成12年6月21日から24日まで、当事務所の小紫と渡辺が韓国を訪問し、最近の韓国でのIT分野の動きを聴取しました。

 韓国では、現在、情報技術分野がブームとなっています。インターネットのユーザ数は急増しており、現在、1500万人、2000年末sには2000万人に達すると予想されている。また、携帯電話も急拡大しており、ユーザは2500万人に達している。

 電子商取引に関しては、1999年2月に電子商取引及び電子署名法が成立し、2000年2月には総合電子商取引推進政策が策定された。総合電子商取引推進政策の枠組みの下で、5つの重点分野、40の実行プロジェクトが実施されている。韓国KCAL/EC協議会では、政府産業資源部からの資金により、8業種を対象にモデル事業を実施している。予算は、2000年から2002年までで400億ウオン(約40億円)。また、中小企業への電子商取引の普及にも力を入れている。

 2000年2月には韓国最初の電子署名認証会社であるKICA(Korea Information Certification Authority Inc.)が、ライセンスを所得している。

B2B及びB2Cの電子商取引市場は、2000年で約2700億ウオン(約270億円)、2003年には26,800億ウオン(約2,680億円)の規模と予想されている。

 

I. 韓国情報通信省訪問の概要

1.韓国インターネットの普及の状況

 1998年      300万人

 2000年5月   1,500万人

 200012月  2,000万人 (推定)

2.第3世代携帯電話について

 今年末までには、第3世代携帯電話事業者(IMT2000)についての選定が決着することとなろう。

 情報通信省としての重要事項は、(1)何社に事業許可するか、(2)導入する技術をどうするか、(3)PCSや既存の形態電話との関係をどうするか、である。

3.広帯域インターネットの普及について

 2Mbps以上の高帯域インターネットを普及推進

 現在のユーザは約100万人(半分強がADSL、半分弱がCATV

2000年末には、200万人へ。

4.携帯電話の普及

現在2500万人。

5.最近の急速なインターネットの普及の理由

 全国的なブームとなっている。

 PC房の増大。PC房は、PC及びインターネットを使える喫茶店。1999年初めに現れ、現在、2−3万軒といわれている。

 国民のITリテラシーのために重要であるとの認識のもと、政府としても支援した。

6.インターネット系ベンチャー基金への政府資金

 政府にてインターネット関連企業の立ち上げのためのベンチャー資金の支援を行っているが、徐々に廃止の方向である。既に、民間ベースで十分な資金が集まっている。

7.「サイバー・コリア21」(1998-2002)の進捗状況

 順調に進展している。既に、全国10400の学校へのPC教室を設置した。

 

II. 韓国産業資源部電子商業取引課訪問の概要

 

 産業資源部では、韓国における電子商業取引政策を取りまとめている。

1.韓国の電子商業取引市場の予測(出所:Anderson

2000年: B2C  900億ウオン(約90億円)、B2B 1800億ウオン(約180億円)

2003年: B2C 4800億ウオン(約480億円)、B2B 22000億ウオン(約2200億円)

2.法的及び政策的枠組みの整備

 19992月:電子商業取引及び電子署名法が公布

2000年2月:総合電子商業取引開発政策の策定

  <次の5つの重点分野、40の実行プロジェクト>

(i)                 ユーザの電子商業取引に対する信頼性の向上

(ii)               電子商業取引インフラの拡大

(iii)             公的分野での電子調達の推進

(iv)             すべての産業分野でのB2Bの推進

(v)               オンライン国際取引のためのeインフラの整備 

  関係16省庁による協力体制確立

3.インターネット・ユーザ数

 現在、1500万人

  

III. 韓国認証会社(KICA: Korea Information Certification Authority Inc.)の概要

 

 平成12年6月22日、韓国最初の電子署名認証会社であるKICAを訪問し活動の概要を伺った。同社のホーム・ページは、www.signgate.comであり、まもなく英語版がスタートするとのこと。事業は、2000年4月から開始したばかりである。

1.韓国における電子署名法の状況

1999年2月韓国電子署名法が成立

1999年7月同法施行

2.KICA社の設立

1999年7月

  1999年9月 signGATE CA Center設立

  199910月 韓国情報通信省へ電子署名認証機関としての申請

  20002月 4月間の審査後、韓国最初の電子署名認証機関として認定

  2000年4月から事業開始

3.資本金

200億ウオン(約20億円)

主要株主(9社):全株式の10%づつを所有しているのは次の9社。SK Telecom, Korea Telecom, DAOU, SAMSUNG SDS, IL JIN, LG Internet, Korea Information & Communication, Korea Radio Station Management Agency, First Fire & Marine Insurance.

その他株主:残りの10%をシェアしている。POSDATA, Hanano Telecom, Hansol Telecom

4.従業員

 現在、30名

5.主な業務

 現在、CA業務に注力している。特に法人向けを重視している。将来的には、コンサルテーション(プライス・ウオーター・ハウスとMOU2000年6月に締結)、システム・インテグレーション、インターネットセキュウリチィ分野に進出する予定。

6.料金

 個人:年間1万ウオン(約1000円)

 法人:年間10万ウオン(約1万円)

 モールやB2B用サーバ:年間50万ウオン(約5万円)

7.その他

 韓国における現在の電子署名認証認定会社は、3社。

KICA訪問時の写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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